先日、弊店で三線をお買上げいただいたお客様から、ちんだみ(チューニング)に関するお悩みについてご相談がありました。
チル(絃)を巻いても巻いても、どうしてもカラクイが戻ってしまう。
【三線あるある!】な、お悩みですね。
カラクイは木製ですので、経年劣化や磨耗は否めませんし、日々の温度や湿度の変化でも、日々大きさや太さ、かたちが変わります。
しかし、カラクイの不具合を疑う前に、チル(絃)そのものの巻き方を、今一度確認していただきたいと思います。今日のブログは、チルの巻き方について、チェックしていただきたい例を挙げてみましょう!
三線で一番太い絃ウージルの巻き方を例に挙げます。
正常な巻き方はこんな感じです。

カラクイの穴にチルを通したら、一旦巻き取る側と反対側に巻き取ってから順繰りにカラクイの先端方向に巻き取りましょう。
例えば、チルが必要以上に長いと、

こんな風に先端部分まで巻き取られずに余ってしまい、これ以上カラクイに巻きつかないため、しっかりと必要な音程まで上がらないことがあります。場合によっては、巻きついたチルが反発して逆戻りして、一気にカラクイから絃が外れてしまうわけです。
こういう時は、予め絃を余分な長さは切ってしまいましょう!切りすぎには注意して!
さらに画像のように

絃が折り重なって巻き取ると、微調整した時に重なった部分から絃が巻き戻ることが多々あります。絃は最初の画像の通り、順繰りに巻いていきましょう!
以上のように、チル(絃)の巻き取り方を、チェックしてみてください。それだけでチンダミの悩みが解消される場合が多いですよ!
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