こんにちは!あやはびる堂の古田です。3月4日は【三線の日】と、その数字の語呂合わせからいわれて、随分久しいですね。毎年、三線の日には沖縄各地あるいは、県外各地で催し物・イベント等が行われています。この語呂合わせ記念日に派生して、本日3月8日は【三板(さんば)の日】とされています。
今日のブログでは、この三板について書いてみようと思います。
そういえば、三線という楽器は、元々中国の撥弦楽器【三絃(サンシェーン)】が沖縄に伝来し、独自の発展を遂げ、それから、今度は江戸時代の始め頃に大阪・堺に伝わり、三味線に発展していくという歴史。三線を愛好する方にはよく知られているお話です。
ところが、三板についてはあまりその歴史やルーツ的なお話は知られていないですね。
調べてみると、こちらもやはり中国がルーツのようです。いろんな形のものがあるようですが、中国では今も、【快板】と呼ばれる楽器があり、Amazonにも販売しています。
ところが、この楽器は、竹でできていて、二枚の板と五枚の板の二セットあって、両手でこれらを操るものだとか。三板というよりは、同じ沖縄の打楽器で琉球舞踊に頻出する【四つ竹】に近いものといえますね。
実は、三板が今のように、黒木や紫檀といった三線の棹材で作られるようになったのは、戦後になってからのようで、わたしたちもよく知っている三線レジェンド【登川誠仁】さんが、音質や奏法の向上を追及した結果とも言われています。
この辺は、実際にその時代に居合わせたわけではないので、明確なルーツを探るのは難しいですね。
わたしなりの、独自の見解としては、やはり、三線のカチャーシーのリズム、【三連符中抜き】を、板の打撃で再現するには、この3枚の板が不可欠だったということだと思います。絶妙な連続打撃音が、この3枚の板で可能にしていると思います。
やはり、沖縄独特のグルーヴ感が、楽器そのものを改良に向かわせたというのが、正解なのでしょう。こんな簡単な構造なのに、複雑なリズムが奏でられる、世界でも稀にみる打楽器だとわたしは思います。
そんな三板は、弊店でも4種類ご用意しています。↓↓↓
https://ayahabirudou.base.shop/categories/4217705
また、あやはびる堂YouTubeチャンネルでは、この4種の三板の音色の違いについても、実演でご紹介しています。是非ともチェックしてみて下さいませ!
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