2018年04月18日

思い出の一枚



こんばんは!あやはびる堂の古田です。
久しぶりに沖縄のアルバムを一枚ご紹介します。
今から遡ること18年前。2000年の夏。当時わたくしは某楽器店の通販部門に在籍していて、そこで三線や、津軽三味線といった和モノ方面楽器の担当しておりました。ひょんなきっかけで、新宿パークタワーで行われる沖縄物産店にて、沖縄モノのCD販売をしてほしいというご依頼がありました。7月から8月の1か月間程、パークタワーの1階アトリウムの沖縄物産展で、この年のひと夏を過ごしました。

その頃のわたしは、三線の販売をするも、沖縄の民謡とか音楽とかにはそれほど精通していたわけではなかった。ですので、紹介してもらった沖縄の取次店2、3社からすすめられた一通りのカタログ商品を委託で送ってもらい、会議室テーブル2枚にお店を広げていたわけです。

会場側から、にぎやかしも含め、催事のあいだは音をかけるよう言われまして。1枚商品を無駄にするのも惜しいなあ、と思いつつ、確かに音鳴ってなきゃCDも売れるわけないか。。。と思い、なにもわからず、真っ先にセロファンを剥いて取り出したのが、上画像の大島保克さんの『北風南風』でした。

1曲目から、吸い込まれるようなインパクト!ご存知名曲の“イラヨイ月夜浜”。この曲を初めて聴いた時のインパクトは忘れません!素朴な三線の音に、突き抜けるような大島さんの歌声に、あの夏の日の新宿パークタワーを思い出します。

さらに私が好きな曲が、2曲目の“祭”
BIGINの島袋さんと思われるスライドギターから始まり、おそらく大島さんご本人であろうアコースティックギターの連結フレイズに繋いでいく。この曲には三線も入っていませんし、島の言葉も出てこない。ところが、サビの部分になって加わってくる笛と女性の歌声が、もの凄い島っぽさを感じずにいられないのです!
やえやま感、はんぱないっす!!

中盤は、ドがつくような、渋くブルージーな八重山民謡のオンパレード。7曲目の“美田良浜”は、このCDで聴いて以来、まったく聴くことがなかったのですが、数年前に、世持桜さんのライブで歌われていて、ほんと、十数年ぶりに!久ひさしっぷりに聴きました!
あれ?!なんか、この歌聞いたことがある!!

このCDのバックジャケットに、special thanksの欄に杉山清貴さんのお名前がクレジットされているのです。このアルバム、各曲ごとに演奏者クレジットが書かれていないのですが、おそらく1曲目のイラヨイ月夜浜の終盤の掛け合いで聴かれる声が、杉山さんぽいと思うのですが、実際はどうなのでしょう?!
ラスト“海人ブギ”ではおそらくBIGINのメンバーも参加していて、栄昇さんの歌声も聴こえてきます。

10年ほど前に、有明の展示場でイベントがあって、私もたまたまそこにスタッフとして居合わせたことがありました。そのイベントでは、りんけんバンドの照屋林賢さんと上原知子さん、そして大島保克さんがそれぞれステージを務めることになっていて、楽屋で控えていたんです。我々スタッフは林賢さん達の楽屋にいさせていただいてたのですが、あまりの待ち時間の長さにしびれを切らしたのか、独りで自身の楽屋にいらした大島さんがこちらの部屋に入ってきて。。
その後3時間以上、わたしたちは、林賢さん、大島さん達とお話していました。作曲方法のお話とか。ギターで作るか、三線で作るかという話題になったりして、とても興味深かったです。

あの夏を思い出させてくれるこのアルバム。
わたしにとっては、とても思い出深い一枚です。

本日はお休みいただきました!
明日はショウルームオープンいたします!
ご来店・お問い合わせは
あやはびる堂 電話 03-5809-7546
http://www.ayahabirudou.com/

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2018年02月21日

照屋林助さんの自伝

こんにちは!店主の古田です。
うちのショウルームにある本棚に、懐かしい書籍が収まってるのを今日発見しまして。。。
思わず手に取ったので、ご紹介します。


ご存知“てるりん”こと照屋林助さんの自伝。
この本は、たしか20年前、私がサラリーマンやってた頃に当時香港に出張があり、その際に飛行機で読もうと思って、当時沖縄の音楽に興味が出てきたところで、この本に巡り会ったんですね。
そして、このてるりんさんの自伝の中には、いい時代の沖縄のシーン、音楽や芸能のシーンが盛り沢山で、いろんな要素が詰まっています。

・アメリカ占領時代の沖縄
・米兵が持ち込んだエレキギターの話
・ワタブーショウの台本(ところどころに工工四が書いてあり、Dmといったギターのコードネームが書いてある)
・DIY感覚の、レコード会社の運営、ラジオ番組の制作風景
・息子である林賢さんとギター弾いてセッションしている写真
・電気四味線(ゆんしん・絃が4本ある)の話

などなど、とにかく、戦後のアメリカ占領下の沖縄の、昭和の懐かしい風景と、アメリカの音楽文化が入り込んできたようなチャンプルーな、豊潤な沖縄音楽・芸能文化の背景がたくさん詰まっている名著です。
私も、20年前にこの本を読んだのがきっかけで、こんにちまでこのような仕事をしております(笑)

是非とも沖縄音楽・民謡ファンの方、あるいは、これから沖縄の音楽に取り組もうとされている方にも、オススメであります!!

ご来店・お問い合わせは
あやはびる堂 電話 03-5809-7546
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※明日2月22日木曜日、あやはびる堂はお休みをいただきます。
ショウルームと商品の発送等がお休みとなります。
ネットショップでのご注文、お問い合わせ等は通常通りお受けいたします。
何卒よろしくお願いします。





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2018年01月18日

里国隆/路傍の芸



こんにちは。店主の古田です。
さて、今日から、アマゾンのサービスを使って、いろいろと沖縄音楽だったり、三線、三味線の音楽のCD等のアイテムをいろいろご紹介していきたいと思います。さて、第1弾。。

といいながら、沖縄でも三線でもなく、奄美大島の唄者、里国隆の音楽を。
私自身、このCDと巡り会ったのは、まだ20世紀、1999年ぐらいのことかと。。
もう20年近く前ですね。。。

しかも、このジャケットの写真の通り、三線ではなく、鉄弦を張った竪琴
日本のお筝の半分ぐらいの長さのものを、床に置くのではなく左手に抱えて立てて、右手で弦を奏でるのです。さらに、このかたのスタイルは、左手に四つ竹を挟んでいて、リズムを刻みながら竪琴を弾くという。。。

なにせ、ジャケットの画像の風貌が物凄い印象的でした。盲目の音楽家でサングラスをした姿は、レイ・チャールズのようなルックスで、なにやら竪琴を傍らにシャウトしている。。

この里国隆さんは、1918年奄美大島笠利の生まれ。幼い頃に失明。唄者で知られた祖父・里赤坊のもと育てられシマ唄を習得。その後12歳より樟脳売りの行商についていきながら、路上の大道芸として竪琴の弾き歌いを始め、喜界島、徳之島、そして沖縄本島に漂白。

戦後は1975年に、竹中労氏の誘いを受け、琉球フェスティバルに出演。一躍話題を集める存在となる。

このCDの音源は、1985年那覇の平和通り商店街での路上でのパフォーマンスを、録音したもの。
実際には、シマ唄は少なく、日本本土の民謡や、自作の曲など、それらがごった煮になったような“昭和な趣”が堪らない音源です。

また、このブログ上でもご紹介しますが、里国隆さんは、実は三味線の名手でもあり、六調等での撥捌きはものすごく、そういうCDも出ていますので今度紹介します。

私も最近、本当に十何年振りに聴きまして、ドスの効いたダミ声に時折織り交ざる奄美特有のファルセット、そして竪琴の透き通った音色と、なかなか今の世の中にはない音楽アンサンブルです。
是非とも、上記ジャケットをクリックしてアマゾンで購入してみてください。

ご来店・お問い合わせは
あやはびる堂 電話 03-5809-7546
http://www.ayahabirudou.com/

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