お客さまから、6,7年前に弊店よりご購入されたとお知らせいただいていたので、どんな三線なのかと思い、梱包材を解き、ケースを開けてみると、とってもビックリしました!

上の画像、左側が送られてきたご依頼の三線。
なんと、かつて弊店のオリジナル三線として、僅かに製造していた、【真牛(モーシー)】というモデル。棹材はアフリカ花梨という、極めて希少な三線です。こちらの三線は、日本の三味線製造の技術で作られた楽器で、棹が二分割出来るのです。
この三線、弊店では既に販売終了している商品なのですが、サイトの管理ページを覗いて調べると、おそらく今から7,8年前の、2015年頃に製造した楽器だということがわかりました。当時、10丁も満たない数しか作っていないので、このように修理依頼という形で、当時の自分たちの作った楽器に出逢うというのは、本当にショップとしてはとてつもなくうれしく、幸せなひとときなんですね!


丸中子というわれる猿尾部分。さらに、音緒を標準装備している部分は、日本の三味線の技術を取り入れています。絃をバランスよく、交換も素早く出来るのが特徴です。

弊店ではお馴染みの、機織工房しよんさん製作のティーガー。黄色の花織のものが巻かれていました。
こちらは、この【真牛】モデルには標準装備ではないので、おそらくお客さまがご来店の際に追加でご購入いただいたか、あるいは、通販でお買い求めいただいたか。なかなか風格ある三線になっています。

糸ぐらの部分にもひと工夫があります。からくいの装着部分に、福林と呼ばれる金具が付いています。からくいのスムースな動きと滑り止めを兼ね備えた部品なのですが、こちらも日本の三味線を踏襲した作りです。
今回の修理は、絃の張替えと簡単な調整でした。このような長い期間にわたり、弊店のオリジナルの三線をご愛用いただいていることに、とても幸せな気持ちにしていただきました。楽器店冥利につきるといいますかね!今後とも末永くご愛用いただきたく思います!
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