こんにちは!今日ご来店になったお客さまに、「ウクレレを買ったんですが、三線みたいにチンダミするにはどうしたらいいんでしょうか?」と尋ねられました。
ウクレレはみなさまご存知のように、南国の島【ハワイ】を代表する小さな弦楽器。その音色も南の島の海と風土を、一発で思い起こさせるところから、三線と並んで、「南国弦楽器」として大変人気のある楽器です。

最近では【サンレレ】なる、三線とウクレレを合体させた楽器も現れて、三線特有の沖縄音階とも相性がいい音色です。そのお客さまは、【イチャリバーズ】でお馴染みの豊岡マッシーさんのYouTube動画をご覧になったようです。
そもそもウクレレは、主にコード(和音)を押さえて演奏する楽器。弦も4本ですので、うまく三線のような調弦に組み替える必要があります。
ウクレレは、元々は上の弦から、G・C・E・A(ソ・ド・ミ・ラ)と調弦しますが、これを下記の図のように、E・B・E・B(ミ・シ・ミ・シ)と変えてみます。

下3本の弦を三線のように、男絃−中絃−女絃とすれば、三線と同じチンダミになります。一番上の弦はどうするか?ウクレレという楽器はちょっと変わってまして、一番上の弦は、他の弦楽器のように低い音の出る太い弦ではなく、細い弦がが張られているので、この弦は中絃に相当するE(ミ)に合わせるといいかと思います。
そして、ウクレレにはフレットがありますが、三線の勘所に該当するフレットが、下記の図になります。

一番上の弦は押さえずに、随所で開放弦で鳴らしてあげると効果的です。他の弦も、勘所で押さえた以外のところも、一緒に鳴らすと、ウクレレっぽい音が出ていいですね!
さらに、三線とアンサンブルで弾くと、とても相性のいい音楽になります。三線は一音一音はっきりした粒立ちの音、ウクレレはそれを包み込むような柔らかい音。この二本の楽器で同じ工工四を弾くだけで、南国気分が倍増される不思議なサウンドですね!是非お試しあれ!

上の画像左側は、ウクレレと同じく小さな弦楽器のマンドリン。戦後の沖縄では、三線が不足したため、代わりにマンドリンを使って民謡を歌ったとか。その際は、マンドリン(こちらもウクレレと同じく、4本弦ながらも、二本ずつで8本弦)の一番上の弦を外し、さらに、フレットも抜いた改造も施されることもあったようです。今回のウクレレの活用と同じ発想を、昔のウチナンチュもしていたんですね!
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12月10日金曜日
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posted by あやはびる堂の古田です! at 16:43|
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