こんにちは。あやはびる堂の古田です。
今日は、
チンドンのCDをご紹介。

みなさんは、チンドン屋さんをご覧になったことありますか?最近はめっきり見かけなくなりましたが、ここあやはびる堂のある森下界隈では、何年かに1回のわりで、パチンコ屋さんやドラッグストアの前でチラシを配ってるチンドン屋さんを見かけることがあります。
チンドンというのは、大小の平たい太鼓や鉦(カネ)といった鳴り物を上下に並べ、上には和物の傘をさしたものを紐などでお腹側に抱えて、叩き鳴らす打楽器。チンドン屋の起源は江戸時代末期といわれ、このチンドンに三味線や笛などが加わり、にぎやかに奏でながら江戸の市中を練り歩くスタイルが原型のようです。
やがて、このチンドンの楽隊が町の商店などに雇われて、広告宣伝の役割を担っていくようになります。メロディを奏でる役割を担ったのが主に三味線でしたが、戦後辺りから、音量が小さいために、次第にサックスやクラリネットの西洋の管楽器が使用されるように。この和洋折衷の混成編成のアンサンブルこそが、チンドン音楽の真骨頂といえます。
80年代、90年代に入ると、このチンドン音楽の再興のムーブメントが起きます。様々な楽器が使われるようになるわけですが、サックスやクラリネット等の洋管楽器と、三味線がユニゾンでメロディを奏でるサウンドは、独特のグルーヴ感があります。日本の音楽には、元々合唱やコードといった和音を奏でる音楽というのが極めて少なく、チンドンのリズムと、管楽器と三味線のメロディだけで、音楽を成立させてしまうのが特徴。チンドン音楽は、まさにこの日本の音楽の基本形を貫いているのが素晴らしいところですね。もちろん、最近のチンドン音楽では、和音も頻繁に使われています。
わたしが、初めてこのチンドン音楽に興味を持ったのが、ソウル・フラワー・モノノケ・サミットのCD。ご存知
「満月の夕」で有名な、関西のロックバンド【ソウル・フラワー・ユニオン】。このバンドが阪神淡路大震災に直面し、被災地へ慰問に回った際に、全て生楽器でチンドンスタイルをとったのがこの【ソウル・フラワー・モノノケ・サミット】です。この編成にはバンドのフロントマン・中川敬さんが、本来のエレキギターから三線に持ち変えて、チンドン草創期の名曲などを演奏しています。
さらに、このソウル・フラワーよりも前に、三線を使ってのちんどんスタイルを披露したのが、沖縄音楽界の巨匠・大工哲弘さんの『ウチナージンタ』です。

わたし自身は、この中の曲
「カチューシャの唄」が好きです。曲の後半に、鳴り物と、三線とクラリネット、チューバがユニゾンで鳴りだし、チンドンのリズムが合わさるところが、なんともいえない高揚感があります。
左のソウル・フラワーのCDでは、チンドン音楽の超スタンダードナンバー、
「美しき天然」が収録。三線の演奏もシンプルなので、是非ともコピーすることをおすすめします。
※ソウル・フラワーのチンドン音楽2枚がこちら↓↓↓
ソウル・フラワー・モノノケ・サミット
リスペクトレコード
1999-12-08
ソウル・フラワー・モノノケ・サミット
リスペクトレコード
1999-12-08
※大工さんのチンドンサウンドはこちらの2枚↓↓↓
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posted by あやはびる堂の古田です! at 19:08|
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